解説
底本について
底本は明治初にだされた線装和刻袖珍本。8.8cm×12cm、(版面7.2cm×
10.3cm)九行二十一字(序八行二十字)単魚尾刊記無し。神保三茜之助の署名、
祢津の丸印あり。通行本の系統、羅山点。底本で抜けている箇所に関しては上
海商務印書館論語集註、民國24年(1935)11月刊第3版により補った。
抜けている箇所は
憲問第十四、「子曰不患人之」以下の「不己知患其不能也。」
微子第十八、「播(兆/鼓7712)武入于漢少師陽」以下の「(撃3303)」
です。
善本をお持ちの方が修訂していただけるとありがたいです。
字について
木版の校正が十分とは言えない本なので誤字、俗字が多用されています。下記
の方針で入力に当たりました。
- 底本の字をそのまま入れる。巳已己の誤用、母毋の誤りなどは修正しない。
- 者の点の有り無しなど1、2画程度の字形の差は*を付記しJISにある
字とした。しんにょうの点が2か1かやくさかんむりを3画とするか4画とする
かなどもこの範疇に入れる。
- 齊のYを了に作るなどの字形の差は*を付記しJISにある字とした。
- 明らかな俗字でも字形が大幅に変わるものはそのまま記述した。
- JISX0208に無い字は表現できる字で合成して表わす。
- (言|己)=記
- (艸/云)=芸
- (辷<言)=這
- (囗<大)=因
- (木|(記-言))=杞
- JISX0212に有る字はJISX0208で合成し、括弧内に区点コードを示す。
- JISX0212に有る字の異体がJISX0208に有る場合はJISX0212の番号を付加する。
- JISX0212に無い字で大漢和辞典に有る字は括弧内にmとともに番号を示す。
- JISX0208で表せない字はImageを併用して表示する。ALTに上記の表示を入れる。
なお, html として公開してある分については, 補助漢字は京都大学の安岡さん
の所 のデータを用い, JISX0208,JISX0212以外の字についてはe漢字
のデータを使用させて頂きました。
句読点について
底本の◯を。に、。を、にした。
著作権について
本テキストは入力の元となった本の著作権は既に切れています。この電子化し
た部分の著作権は私が持ちます。本テキストを有償で販売する場合を除き自由
に使用することができます。改変は、改変したことを記述する限りにおいて自
由です。なお、再配布に当たってはすべてのファイルをまとめて再配布してく
ださい。
平成8年5月16日 師尾 潤
- 平成10年5月5日
祇を祗に修正
souketsu@moroo.com