資料編

1. 単位の辞典

以下３つは塵劫記

寛永11年(1641)
寛永８年(1634)
寛永４年(1627)

算法統宗(17世紀) 明　程大位撰
中国の古単位 出典不明
*1 単位の辞典pp546には、禾に第の略字（才に点を付加した字）をつくりとし た字を用いています。

2. 大漢和辞典

十	全部、完全の意 一爲東西、｜爲南北、則四方中央備矣「説文」
百	９９の次が元に戻って白となり、それに一を加えたもの 从一白數、十十爲一百、百、白也「説文」
千	千、十百也「説文」
万	万、廣韻、十千爲万、通作萬。「韻會小補」 万、今俗、借萬爲卍「正字通」
億	算法、億之數有大小二法、小數以十爲等、十萬爲億、大數以萬爲等、萬萬 爲億也。「禮、内則、降徳于衆兆民、疏」 西方有四種億、一、十萬爲億、二、百萬爲億、三、千萬爲億、四、萬萬爲億、今瑜伽顯揚、百萬爲億、華嚴、千萬爲億、智度論、十萬爲億。「瑜伽略纂」
兆	亀卜の割れ目が多い様 十億曰兆。「書、五子之歌、傳」　萬億曰兆。「禮、内則、降徳于衆兆民、注」 兆、在億之間。「禮、内則、降徳于衆兆民、疏」
京	風俗通、論數云、十億曰兆、十兆曰京、十京曰垓。「大平御覽、工藝、數」
垓	広い広い土地 風俗通、論數云、十億曰兆、十兆曰京、十京曰垓。「大平御覽、工藝、數」 千萬億・兆・京・垓「算法統宗、大數」
	、一曰、數億至萬曰「説文」 數萬至萬曰億、數億至億曰「詩、周頌、豐年、傳」 （萬萬垓）「算法統宗、大數」
壌溝澗正載	黄帝爲法數、有十等、及其用也、乃有三焉、十等者、億・兆・京・垓・・壌・溝・澗（日ではなく月）・正・載、三等者、謂上・中・下也「數術記遺」
極	大数の名前としての記載なし
恒河沙	恒河［ガンジス河］の砂の数「智度論」
阿僧祇	Asamkhya　阿は無、僧祇は数
那由他	那由多　Nayuta　千億に当たる 那由多者、十億爲洛叉、十洛叉爲倶胝、十倶胝爲那由多「金剛經、新注」
不可思議	大数の名前としての記載なし
無量大数	大数の名前としての記載なし 宝暦本では、無量と大數に分けている。

書（書経）　孔子編（前5世紀）

禮（禮記）　漢代（前2世紀）

數術記遺　後漢・徐岳撰

説文（説文解字）　後漢・許慎撰、（100）　

大平御覽　北宋・李（日方）編（978）

韻會小補　明・方日升撰

正字通　明・張自烈著、（17世紀）

算法統宗　 明・程大位撰(17世紀)

瑜伽略纂　？

智度論　？

金剛經　？

3/4. 數術記遺

黄帝爲法數、有十等、及其用也、乃有三焉、十等者、億兆京垓壌溝澗正載、三等者、謂上中下也。其下數者、十十變之若言十萬曰億、十億曰兆、十兆曰京也。中數者、萬萬變之若言萬萬曰億、萬萬億曰兆、萬萬兆曰京也。上數者數窮則變若言萬萬曰億、億億曰兆、兆兆曰京也。

「數術記遺　學津討原／説郛」

5. 大平御覽

風俗通曰、十十謂之百、十百謂之千、十千謂之萬、十萬謂之億、十億謂之兆、十兆謂之經、十經謂之垓、十垓謂之補、十補謂之選、十選謂之載、十載謂之極。

一行法曰萬萬穣爲載數之極矣。

「大平御覽　七百五十、工藝部、數、歙鮑崇城重校」

6. 新編直指算法統宗

[一]大數之始也 [十]十個爲十 [百]十個十爲百 [千]十個百爲千 [萬]十千爲萬數之成也 [十萬] [百萬] [千萬] [億]萬萬曰億 [十億] [百億] [千億] [萬億] [十萬億] [百萬億] [千萬億] [兆]萬萬億 [京]萬萬兆 [垓]萬萬京 []萬萬垓 [穰] [冓] [澗] [正] [載] [極] [恒河沙] [阿僧祇] [那田他] [不可思議] [無量數] 自京垓以後世之罕用亦不可廢姑存之按孟子註其麗不億之億爲十萬誤也。

「算法統宗」では「穰」「冓」「無量數」が「塵劫記」と記述が違っています。なお、「算法統宗」は大数を図にしてある点や、ほぼ同じ記述である点など吉田光由が参考とした最も影響の大きい本です。

7. 原本直指算法統宗

[一]大數之始也 [十]十個爲十 [百]十個十爲百 [千]十個百爲千 [萬]十千爲萬數之成也 [十萬] [百萬] [千萬] [億]萬萬曰億 [十億] [百億] [千億] [萬億] [十萬億] [百萬億] [千萬億] [兆]萬萬億 [京]萬萬兆 [垓]萬萬京 []萬萬垓 [穰] [冓] [澗] [正] [載] [極] [恒河沙] [阿僧祇] [那由他] [不可思議] [無量數] 自京垓以後世之罕用亦不可廢姑存之按孟子註其麗不億之億爲十萬誤也。

8. 重訂算法統宗

[一]大數之始也 [十]十個爲十 [百]十個十爲百 [千]十個百爲千 [萬]十千爲萬數之成也 [十萬] [百萬] [千萬] [億]萬萬曰億 [十億] [百億] [千億] [萬億] [十萬億] [百萬億] [千萬億] [兆]萬萬億 [京]萬萬兆 [垓]萬萬京 []萬萬垓 [穰] [冓] [澗] [正] [載] [極] [恒河沙] [阿憎祇] [那田他] [不可思議] [無量數] 自京垓以後世之罕用亦不可廢姑存之按孟子註其麗不億之億爲十萬誤也。

9. 中国数学史

合十数、以訓百体、出千品、具万方、計億事、在兆物、収経入、行極 「国語 鄭語(前5世紀)」（中国数学史の注より）

大数の名称は、伝本《孫子算経(5世紀)》“量の起こるところ”の節では万万を億とし，億以上の兆，京，，，壌，溝，澗，正，載をいずれも十ごとに進めるが，“大数の法”の節ではいずれも万万ごとに進めており
中国数学史,pp83

元の朱世傑撰《算学啓蒙》［1299年］にいたって初めて，億，兆，京，垓，，壌，溝，澗，正，載のうえに，極，恒河沙，阿僧祇，那由他，不可思議，無量数という六つの大数の名称が加えられている
中国数学史,pp125

他に、《九章算法比類大全1450年》にも大数の記述が有るようです。

10. 岩波文庫版塵劫記

敦煌千仏洞出土の『算経一巻』に載の上に極を置き、 右、孫子ノ数、銭載ニ満ツレバ、天モ容レズ、地モ載セズ、故ニ載ヲモツテ極末トスルナリ。

とあり、また、『伊呂波字類抄』に同じ文があるとなってます。

岩波文庫版塵劫記pp14注１

11. 竪亥録

一　十　百　千　萬　億　兆　京　垓　 壌　溝　澗　正　載　極
を載せ、１０倍づつの小乗の数、万倍づつの大乗の数の２つを載せています。

文献11pp38の影印では、澗の字はpp39では月ですが、pp76, pp87, pp89では日を用いています。なお、竪亥録は完全な版が無く、今回参考にしたのは「竪亥録仮名抄」萬治庚子(1660)の序があるものです。

12. 算法稽古車

萬、億、兆、京、垓、ちよ、穰、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量、大數

13. 初學重宝算法知惠輪

萬、億、兆、京、垓、じょ、穰、溝、澗、正、載、極

14. 懷中獨算鑑

萬、億、兆、京、垓、ちよ、穰、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量、大數

15. 算學稽古大全

萬、億、兆、京、垓、ちよ、穰、溝、澗、正、載、極
億は萬萬、兆は萬萬億

16. 數學名義集

万、萬、億、兆、京、垓、し、穰、溝、澗、正、載、極
「數名辨疑」を引いて
「九萬億者、即當時九也」とある。
また、「字彙」を引いて
十曰冓、十冓曰

17. 十露盤獨稽古（算學階梯の表紙)

万、萬、億、兆、京、垓、ぢよ、穰、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量、大數
万万進せず

18. 開化算法大成

万、萬、億、兆、京、、垓、穰、溝、澗、正、載、極

19. 圖解和漢名數大全

大數
一十百千萬億十萬曰億一説云萬萬曰億下倣之兆京垓壌溝澗正載風俗通云載地所不能載也篤信案算書載載上又有極且有恒河沙阿僧祇數是佛家之説故不取于此且以垓爲在先與風俗通不同

20. 新刻永宝塵劫記　中村喜平刊　明治6　YDM055019

　万　億　兆　京　垓　　穣　溝　澗　正　載　極
　他仏書により無量不可思議等の名ありといへども今これを除く

21. 新編塵功記大全　吉田光由著　吉田長轂訂正　YDM055048

　万　億　兆　京　垓　ぢよ　穣　溝　澗　正　載　極　恒河沙　阿曾祇　那由他　不可思議　無量　大數
　万万進せず

22. 開化小學明治塵劫記　坪井當志編輯　YDM054870

　万　億　兆　京　垓　　穣　溝　澗　正　載　極
は木偏

23. 塵劫記　寛永8 W385-4

　万　億　兆　京　垓　ちよ　穣　溝　澗　正　載　極　恒河沙　阿曾祇　那由他　不可思議　無量大數

24. 塵劫記　寛永11 江戸初期和算選書　研成社　MA25-E56

　万　億　兆　京　垓　ちよ　穣　溝　澗　正　載　極　恒河沙　阿曾祇　那由他　不可思議　無量　大數

25. 算術教科書　藤沢利喜太郎　明治29年　(411-H957s-(t))

萬億ヲ兆、萬兆ヲ京、萬京ヲ垓ト稱ス。垓以上ノ數ニ名付クルハ用ナキことナリ

26. 世界大百科　平凡社　14巻-pp639

　塵劫記　林大　1988

27. 世界大百科　平凡社　16巻-pp441

じょ　塵劫記　大矢真一　1982

28. マイペディア　平凡社　pp739

　塵劫記

29. 国民百科大事典　平凡社　7巻-pp420

　塵劫記　西村啓治　1977

30. 万有百科大事典　小学館　16巻-pp285

じょ　古い書(算術教科書)　松原元一　1976

31. 廣文庫　物集高見

かず　大數、小數の名
塵劫記1上3　風俗通に云く、千生万、万生億、億生京、京生、生垓、垓生壌、壌生澗、澗生正、正生載、載ハ地も所不能載也ト、云々此説より見れバと垓と前後せり、其の上溝といふ數缺けて壌より澗へ飛越えなり。ふしん

32. 算術教科書　田中矢徳　明治17　攻玉社　YDM053378

　大數　萬、億、兆、京、垓、、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿曾祇、那由他、不可思議、無量數

33. 数学大全　川崎鎮太郎編　明治19　YDM053136

　兆、京、垓、、穣、溝、澗、載、極

34. 明治塵劫記　内田夘之吉　明治24　YDM055140

　万　億　兆　京　垓　　穣　溝　澗　正　載　極

35. 塵功記　耕道散士編輯　明治22　YDM055014

　万　億　兆　京　垓　　穣　溝　澗　正　載　極
万進せず

38. 風俗通義逸文　銭大纂　032-MW5-2

論數[御覧引風俗通論數曰者奇也論數當是篇名]

十十謂之百十百謂之千十千謂之萬十萬謂之億十億謂之兆十兆謂之經十經謂之垓十垓謂之。
[本譌補下同案孫子算經改但下云京生生垓又不同]
十謂之選十選謂之載十載謂之極有物有事者紀於此矣過此往者則其數可紀其名永之或聞也夫數一爲特侯[疑]奇隻[句]二爲再偶兩雙(句)三爲參四爲乘[御覧七百五十]

千生萬萬生億億生兆兆生京京生生垓垓生壌壌生溝溝生澗澗生正正生載載地不能載也[廣韻五旨]

39. 孫子算經

凡大數之法萬萬曰億萬萬億曰兆萬萬兆曰京萬萬京曰萬萬曰萬萬曰壌萬萬壌曰溝萬萬溝曰澗萬萬澗曰正萬萬正曰載

41. 新編算學啓蒙

大數之類[凡數之大者天莫能蓋地莫能載其數不能極故謂之大數也][大數ハ一ヨリ起テ大ニナルトキハ天モヲワコトナク地モノスルコトナク數ニカキリナキユヘ總名ヲ大數ト云ナリ]

一。十。百。千。萬。十萬。百萬。千萬。萬萬曰億。萬萬億曰兆[如前呼之。一億。十億。百億。千億。萬億。十萬億。百萬億。千萬億。萬萬億曰兆是也後倣此更不説]

萬萬兆曰京。萬萬京曰。萬萬曰。萬萬曰壌。萬萬壌曰溝。萬萬溝曰澗。萬萬澗曰正。萬萬正曰載。萬萬載曰極。萬萬極曰恒河沙。萬萬恒河沙曰阿僧。萬萬阿僧曰那由他。萬萬那由他曰不可思議。萬萬不可思議曰無量數

大數ニ色々ノ説アリ、一、十、百、千、万、億、兆、京、垓−カクノコトク十万ヲ億トシ十億ヲ兆トシ十兆ヲ京トスルアリ、又、一、十、百、千、万、十万、百万、千万、億、十億、百億、千億、兆、十兆、百兆、千兆、京、カクノコトク万万ヲ億トシテソレヨリ万億ヲ兆トシ万兆ヲ京トスルアリ◯亦大數ノ名極ニテ留ルアリ、又載ニテ留ルアリ、地モ不能載ト云ヘハナリ、亦億兆京垓壤−垓ト前後スルアリ◯萬ヲ万ニ作、京ヲ經ニ作、垓ヲ該ニ作ル

43. 國語

合十數以訓百體、出千品具萬方、計億事材兆物収經入行

[計算也。材載也。賈唐説皆以萬萬爲億。鄭後司農云十萬曰億十億曰兆從古數也。經常也。備也。數極於萬萬曰自十等至千品萬方轉相生故有億事兆物王収其常入舉九之數也]

44. 廣韻

　千億也。亦歸縣在歸州袁山松云屈原此縣人被放來因名其地。(女|朿)同音風俗通云千生萬萬生億億生兆兆生京京生生垓垓生壌壌生溝溝生澗澗生正正生載載地不能載也

45. 永樂塵劫記

大數乃名の事

一、十、百、千、万、億[十億、百億、千億、万億、十万ゝ、百万ゝ、千万ゝ、万万億を兆といふ]、兆(てう)、京(けい)、垓(がい)、(ぢよ)、穰(じやう)、溝(かう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恆河砂(かうがしや)、阿僧祗(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量(むりやう)、大數(たいすう)

46. 廣益塵劫記

81. 廣益塵劫記

大數名

一、十、百、千、万[十万、百万、千万]、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、(がい)[十、百、千]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(こく)

47. 廣益塵劫記改正

大數之名の事

一、十、百、千、万、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)

49. 廣益塵劫記大成

82. 廣益塵劫記大成

大數之名乃事

一、十、百、千、万、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祇(あそうき)[十阿僧祇、百阿僧祇、千阿僧祇]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)[十大數、百大數、千大數]

50. 算改塵劫記

65. 新撰參考増益塵劫記集成

大數名の事

一、十、百、千、万、億(おく)、兆(てう)、京(けい)、垓(がい)、(ちよ)、穰(じやう)、溝(かう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)

51. 文政新編算學調法塵劫記

大數名之事

一[大數の初なり]、十[十十を百と云]、百[十百を千と云]、千[十千を万と云]、萬[十万百万千万万々を一億といふ]、億(おく)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を兆といふ]、兆(てう)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を京といふ]、京(けい)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−をといふ]、(し)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を該といふ、該(かい)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を穰といふ]、穰(じやう)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を溝といふ]、溝(かう)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を澗といふ]、澗(かん)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を正といふ]、正(せい)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を載といふ]、載(さい)[十−百−千−万−十万−百万−千万−万万−を極といふ]、極(きよく)[十−百−千−万−十万−百万−千万−]

又大數の名極の上に恆河沙(ごうかしゃ)。阿僧祗(あそうき)。那由多(なゆた)。不可思議(ふかしぎ)。無量(むりやう)。大數(たいすう)。

52. 袖珍塵劫記捷徑大成

大數名の事

一、十、百、千、萬[十万百万千万万々を億といふ]、億(おく)[十億百−千−万−十万−万々−を兆と云是より以下兆京等皆同じ]、兆(てう)[十−百−千−万−十万−万々−を京と云]、京(けい)[十−百−千−万−十万−万々−を垓と云]、垓(がい)[十−百−千−万−十万−万々−をと云]、(ぢよ)[十−百−千−万−十万−万々−を穰と云]、穰(じやう)[十−百−千−万−十万−万々−を溝と云]、溝(かう)[十−百−千−万−十万−万々−を澗と云]、澗(かん)[十−百−千−万−十万−万々−を正と云]、正(せい)[十−百−千−万−十万−万々−を載といふ]、載(さい)[十−百−千−万−十万−万々−を極と云]、極(ごく)[十極百−千−万−十万−万々]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙百−−−千−−−]、阿僧祗(あそうき)[十−−−百−−−千−−−]、那由他(なゆた)[十−−−百−−−千−−−]、不可思議(ふかしぎ)[十−−−−百−−−−千−−−−]、無量(むりやう)[十−−百−−千−−]、大數(たいすう)[十−−百−−千−−万−−]

53. 増補頭書新撰塵劫記大成

大數

一、十、百(ひやく)、千(せん)、萬(まん)、億(おく)、兆(てう)、京(けい)、垓(がい)、(ぢよ)、穰(じやう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)

54. 新増懷寶塵劫記大全

80. 新増懷寶塵劫記大全

大數之名乃事

一、十、百、千、万[十万百万千万万々を億と云なり]、億(おく)[十億百億千億万億十万億万々億を兆といふ]、兆(てう)[十兆百兆千兆万兆十万兆万々兆を京と云]、京(けい)[十京百京千京万京十万京万々京を垓と云]、垓(がい)[十垓百垓千垓万垓十万垓万々垓をと云]、(ちよ)[十百千万十万万々を穰と云]、穰(じやう)[十穰百−千−万−十万−万々−を溝と云]、溝(かう)[十溝百−千−万−十万−万々−を澗と云]、澗(かん)[十澗百−千−万−十万−万々−を正と云]、正(せい)[十正百−千−万−十万−万々−を載といふ]、載(さい)[十載百−千−万−十万−万々−を極と云]、極(ごく)[十極百−千−万−十万−百千万極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙百−千−]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗百−千−]、那由他(なゆた)[十那由他百−千−]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議百−千−]、無量(むりやう)[十無量百−千−万−]、大數(たいすう)[十大數百−千−万−]

55. 新編塵劫記

56. 新編塵劫記

58. 新編塵劫記

61. 新編塵劫記

62. 新編塵劫記

63. 新編塵劫記

84. 新編塵劫記

85. 新編塵劫記

88. 新編塵劫記

大數之名之事

一、十、百、千、万、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)[十大數、百大數、千大數]

59. 新編塵劫記

64. 斯本原板新編塵劫記備考集成

83. 新板塵劫記

89. 新編塵劫記

91. 新編塵劫記頭書集成

92. 新編塵劫記頭書集成

93. 斯本原板新編塵劫記頭書集成

大數乃名の事

一、十、百、千、万、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)[十大數、百大數、千大數]

60. 新編塵劫記

大數之名

一、十、百、千、万[十万、百万、千万]、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(こく)[十極、百極、千極]、恒河沙(こうかしや)(万万極ヲ云)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうぎ)(万万恒河沙ヲ云)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)(万万阿僧祗ヲ云)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量大數(むりやうたいすう)[むりやう大すう万万ふかしぎを云]

66. 増補新編塵劫記

大數之名乃事

一、十、百、千、万、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思義(ふかしぎ)[十不可思義、百不可思義、千不可思義]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)[十大數、百大數、千大數]

67. 新撰早割増補塵劫記

96. 江戸相場早割塵劫記

大數名目

一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、、穰、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祗、那山他、不可思議、無量
那由他を那山他とし、大數を欠く
億以上は全て万万進である。

68. 大全塵劫記並附録

大數

一、十、百[十十をいふ]、千[十百をいふ]、万[十千をいふ]、億(をく)[十万をいふ]、兆(てう)[万億を云後倣之]、京(けい)、垓(がい)、(し)、穰(しやう)、溝(かう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極

69. 大増益塵劫記大成

70. 大増益塵劫記大成

大數名

一(いち)、十(じう)、百(ひやく)、千(せん)、(まん)、億(おく)、兆(てう)、京(けい)、垓(がい)、(ぢよ)、穰(じやう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)

71. 改算増益當世塵劫記

大數之名之事

一、十、百、千、万、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ぢよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、[読めない]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思義(ふかしぎ)[十不可思義、百不可思義、千不可思義]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)[十大數、百大數、千大數]

72. 近道塵劫記

大數の名の事

一、十、百、千、万[十万、百万、千万]、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思義(ふかしぎ)[十不可思義、百不可思義、千不可思義]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)[十大數、百大數、千大數]

74. 早引塵劫記

大數名之稱

一、十、百、千、万、億(おく)、兆(てう)、京(けい)、垓(がい)、(しよ)、穰(じやう)、溝(かう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)

75. 改算増補富貴塵劫記綱目

大數名の事

一、十、百、千、万[十万、百万、千万]、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)

76. 萬延塵劫記

大數

一、十、百[十十をいふ]、千[十百をいふ]、万[十千をいふ]、億(をく)[十万をいふ]、兆(てう)[万億を云後倣之]、京(けい)、垓(がい)、(し)、穰(しやう)、溝(かう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)

77. 萬徳塵劫記商賣鑑

大數之名

一、十、百、千、万[十万百−千−万々を億と云]、億(おく)[十億百−千−万々億をてうといふ]、兆(てう)[十兆百−千−万−十万−万々−を京と云]、京(けい)[十京百−千−万−十万−万々−を垓と云]、垓(がい)[十万百−千−万−十万−万々−をちよと云]、(ちよ)[十百−千−万−十万−万々−を穰といふ]、穰(じやう)[十穰百−千−万−十万−万々−を溝といふ]、溝(かう)[十溝百−千−万−十万−万々−を澗といふ]、澗(かん)[十澗百−千−万−十万−万々−を正といふ]、正(せい)[十正百−千−万−十万−万々−をさいといふ]、載(さい)[十載百−千−万−十万−万々−を極といふ]、極(ごく)[十極百−千−万−十万−万々−]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙百−千−]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗百−千−]、那由他(なゆた)[十那由他百−千−]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議百−千−]、無量(むりやう)[十無量百−千−万−]、大數(たいすう)[十大數百−千−万−]

78. 萬寶塵劫記大全

97. 新版頭書萬寶塵劫記大全

大數之名の事

一、十、百、千、万、億(をく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(こうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(だいすう)[十大數、百大數、千大數]

79. 萬福塵劫記大全

大數名之事

一、十、百、千、万、億(おく)[万万を云]、兆(てう)[万億を云]、京(けい)[万兆を云]、垓(がい)[万京を云]、(ちよ)[万垓を云]、穰(じやう)[万を云]、溝(かう)[万穰を云]、澗(かん)[万溝]、正(せい)[万澗]、載(さい)[万正]、極(ごく)[万載]、恒河沙(がうがしゃ)、阿僧祗(あそうき)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量(むりやう)、大數(たいすう)

85. 新編塵劫記

大數の名の事

一、十、百、千、万、億(おく)[十億、百億、千億]、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]、恒河沙(がうがしゃ)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量(むりやう)[十無量、百無量、千無量]、大數(たいすう)[十大數、百大數、千大數]

86. 新編塵劫記

一。十。百。千。萬(マン)。億(ヲク)。兆(チウ)。京(ケイ)。垓(ガイ)。(ジヨ)。穰(ジヤウ)。溝(カウ)。澗(カン)。正(セイ)。載(サイ)。極(コク)。萬匕極曰恒河沙(コウカシャ)。萬匕恒河沙曰阿僧(アソウギ)。萬匕阿僧曰那由他(ナユタ)。萬匕那由多曰不可思議(フカシギ)。萬匕不可思議曰無量大數(ムリャウタイスウ)也

一、十、百、千、万[十万、百万、千万]、億(おく)(小数ニハ万十ヲ云)[十億、百億、千億]、兆(てう)(小数ニハ億十ヲ云)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)(小数ニハ兆十ヲ云)[十京、百京、千京]、垓(がい)(小数ニハ京十ヲ云)[十垓、百垓、千垓]、(ちよ)(小数ニハ垓十ヲ云)[十、百、千]、穰(しやう)(小数ニハ十ヲ云)[十穰、百穰、千穰]、[この部分読めない]、恒河沙(がうがしゃ)(万万極ヲ云)[十恒河沙、百恒河沙、千恒河沙]、阿僧祗(あそうき)(万万恒河沙ヲ云)[十阿僧祗、百阿僧祗、千阿僧祗]、那由他(なゆた)(万万阿僧祗ヲ云)[十那由他、百那由他、千那由他]、不可思議(ふかしぎ)(万万那由他ヲ云)[十不可思議、百不可思議、千不可思議]、無量大數(むりやう大すう)(万万不可思議を□□□)

94. ちんこうき

一、十、百、千、万、億(おく)、十億、百億、千億、兆(てう)[十兆、百兆、千兆]、京(けい)[十京、百京、千京]、垓(がい)[十垓、百垓、千垓]、(ぢよ)[十、百、千]、穰(じやう)[十穰、百穰、千穰]、溝(かう)[十溝、百溝、千溝]、澗(かん)[十澗、百澗、千澗]、正(せい)[十正、百正、千正]、載(さい)[十載、百載、千載]、極(ごく)[十極、百極、千極]

98. 新編學啓蒙註解

大數之類[凡數之大者天莫能蓋地莫能載其數不能極故謂之大數也]

一十百千萬十萬百萬千萬萬萬曰億萬萬億曰兆[如前呼之一億十億百億千億萬億十萬億。百萬億。千萬億。萬萬億曰兆是也後倣此更不説]

萬萬兆曰京。萬萬京曰。萬萬曰。萬萬曰壌。萬萬壌曰溝。萬萬溝曰澗。萬萬澗曰正。萬萬正曰載。萬萬載曰極。萬萬極曰恒河沙。萬萬恒河沙曰阿僧。萬萬阿僧曰那由他。萬萬那由他曰不可思議。萬萬不可思議曰無量數

99. 竪亥録假名抄

一　十[一十]　百[十十]　千[十百]　萬[十千]　億[十萬]　兆[十億]　京[十兆]　垓[十京]　[十垓]　壌[十]　溝[十壌]　澗[十溝]　正[十澗]　載[十正]　極[十載]

を載せ、１０倍づつの小乗の数、万倍づつの大乗の数の２つを載せています。

是ハ小乘の大数とて十双倍ツつにつもりのぼる数なりまた大乘の大数といふハ

一　十　百　千　萬[十百千]　億[十百千]　兆[十百千]　京[十百千]　垓[十百千]　[十百千]　壌[十百千]　溝[十百千]　澗[十百千]　正[十百千]　載[十百千]　極

是ハ一より萬まてを一萬と寸萬ツつ萬を一億とし萬億を一兆と寸いつれも一萬双倍ツつにつもりのぼる数也

100. 和算以前

(口遊を引用して)その大数の名の条には、「世俗ニ十千ヲ万ト曰イ、十万ヲ億ト曰イ、十億ヲ兆ト曰イ、十兆曰十経曰嫁婉ナオコレ大数ナリ」とある。pp84

(伊呂波字類抄を引用して)一・十・百・千・万・億・兆・京・垓・・壤・冓・澗・正・載、もって銭の重さの至大数なり。pp85

101. 續羣書類從 第三十二輯上 巻九百三十 口遊

千。百。〔千〕万。億。兆。京。嫁。〔垓〕。穰。講。門。正。〔載〕。pp83

世俗云。十千曰万。十万曰億。十億曰兆。十兆曰□。十経曰嫁。猶是大數也。百千倶胝。即十万億。億有四位。一者十万。二者百万。三者千万。四者万万。今者言億者即是万万。爲顯此義擧那由多。pp84