このページは、私的録画補償金管理協会(SARVH)への私的録画補償金返還請求の経緯をまとめたものです。当方から私的録画補償金管理協会へ送った書類については全て掲載しています。私的録画補償金管理協会からの手紙、FAXについては、私的録画補償金管理協会の承諾が得られませんでしたので、公開しません。なお、全文をお送りすることには吝かではありませんので、興味のある方にはお送りいたします。末尾のアドレスまでお送りください。なお、口座番号、住所は伏せさせていただきます。
私的録画補償金管理協会様
拝啓
時下ますますご清栄の事喜び申し上げます。
今般私的録画補償金返還申請を行う事を考えております。つきましては、下記の事項につき、回答御願い致します。
1. 請求はDVD-Rの購入に対してであり、価格、仕様は下記の通りです。返還金額はいくらでしょうか。貴協会私的録画補償金規程第２条から、6円程度だと想定しています。
価格 1480円
仕様 DVD-R120HCPWX5F(TDK製5枚セット。今回請求はうち4枚分)
2. 私的録画補償金返還申請書が貴協会サイトに掲載されておりませんが、その理由はなぜでしょう。掲載されていれば、用紙を請求する必要がなく、コストの削減ができます。
3. 貴協会サイト私的録画補償金返還基準第４条(イ) 当該特定機器等を専ら著作物等以外の録画の用に供することを証明する資料とはどういった資料を想定していますでしょうか。今回請求致します4枚のDVD-Rは、家族を撮影した物です。
4. 貴協会サイト私的録画補償金返還基準第４条(ウ) その他本会が必要と認めた資料とは実際に何をさしているのでしょうか。
5. 返還に当たっては、第４０条規定の返還委員会による査定となっていますが、中立の立場に無い委員会が返還の査定を行う理由はなんでしょうか。
6. 私的録画補償金返還基準第１０条で通信費等の経費を返還の請求者の負担とする理由は何でしょうか。貴協会規定では、基準価格の50%の1%が補償金額となっていますので、通信費(80円)から16000円以上の購入に対する請求でないと請求者側にメリットがありません。今回購入したDVD-Rの価格を元に考えますと、これは54枚のDVD-Rとなり、非常に多数となります。
7. 貴協会へのメールでの問い合わせ先が一切無い理由についてご回答ください。
8. 貴協会では、補償金収入1,449,191,000円(平成15年度収支計算書)のうち個人的な録画等本来では徴収する必要が無い額はどの程度であると想定していますか。その理由とともにご回答ください。
9. 本やり取りをWeb上で公開する事を考えておりますが、異議はありますでしょうか。異議があるならその理由はなんでしょうか
なお、回答は2005年4月19日までに御願い致します。回答の方法ですが、メールが最も望ましいです。メールでない場合は、封書で御願い致します。もし、期日までに回答できないようであれば回答予定期日を御知らせください。また、私的録画補償金返還申請書がWeb等に掲載されない場合には当方に御送りください。
連絡先
省略
師尾 潤
メールアドレス
省略
2005年4月13日
敬具
師尾 潤
私的録画補償金管理協会様
拝啓
時下ますますご清栄の事喜び申し上げます。
回答ありがとうございました。
1. 「私的録画補償金返還申請書」の送付を御願い致します。
2. 回答の3では「他の著作物の一部を取り込んだりしたかどうかを確認させていただくことにしています。」とありますが、DVD-Rに記録された映像が唯一無二のものであり、代替することができないわけですので、郵便事故等で紛失する可能性を考えれば郵送を行うことは容認できません。とすると、貴協会の確認者に来ていただくか、こちらから持参することを想定しているのでしょうか？4枚で8円程度ですが、それでも時間にすれば16時間程度の確認が必要となりますので、確認自体が物理的に不可能です。
3. 5の返事にある様に、DVD-Rに書き込みを行ったために、証明が容易であると考え初めて請求を行いました。ただし、メディアについてはメディアの記録回数のうち一回でも著作物を記録したら返還にならないというのは納得で来ません。記録した割合によって案分すべきです。
4. 6の回答につき、請求者は最低の負担もすべきでないというのが当方の考えです。回答の8とも関連しますが、本来であれば不必要な徴収をされたわけですから、その被害は弁済されなければなりません。しかし、双方とも不必要に高額になることは望まないと考えますので、通信費をほぼ0とできるメールによる通信を御願い致しています。今回FAXにて御送りするのも、メールアドレスが記載ない状態で最も安価に御送りできる方法であるからです。小額の決済につきましては、マイクロペイメントなど、あらたな方法がありますのでご参考になさってください。被害の弁済に掛る経費が多大であるために請求を行えないというのは制度の欠陥であり、早急な改善を望みます。
5. 7の回答ですが、パソコンにウィルスが入り込むことやデータが流出することはメールアドレスを掲載しないとことは全く別な話で、単に、管理、運用を正しく行えば防げる物です。たとえFAX、手紙を用いたとしても、書類の廃棄時に流出する恐れはあります。それよりも、通信コストを劇的に下げられることの長所をご理解ください。
6. 8の回答ですが、そちらでは100%が著作物の録画に用いられると想定しているということですね。実際、貴協会の予算でも返還を想定していると見られる予算は0となっており、実績も0です。が、これは単に返還請求の費用が返還される額より大きいから経済的合理性により請求していないからです。少なくとも、私個人の場合では10%は個人的な撮影です。
7. 9の回答にでは、貴協会で公開するとご理解されていますが、公開する主体は当方です。ですので、貴協会の方で了承いただければ当方で公開します。
なお、回答は2005年4月30日までに御願い致します。回答の方法ですが、メールが最も望ましいです。メールでない場合は、封書で御願い致します。もし、期日までに回答できないようであれば回答予定期日を御知らせください。
連絡先
省略
師尾 潤
メールアドレス
省略
2005年4月23日
敬具
師尾 潤
私的録画補償金管理協会様
拝復
時下ますますご清栄の事喜び申し上げます。
ご回答および申請書送付ありがとうございました。
申請書、使用状況説明書、領収書を御送り致します。
なお、公開につきまして、公開を是としない貴協会のお考えは、4月18日の手紙、4月28日の手紙から下記の3点と理解しています。
1) 個人とのやり取りはプライバシーに当たる
2) 個人情報を取り扱う協会としては取り扱いに慎重にならざるを得ない。
3) 双方の意見を一方の考えだけで公開すると言う理由が成立しない。
1), 2)に関しては、今回のやり取りに関しては関連する個人情報は、全て私に関するものであり、私自身が承認すれば問題はありません。
3)については、双方の文書をテキストに起して、私の住所、口座情報、電話のみを削除した形で批評を交えずに公開することで双方の意見が過不足なく反映することができると考えます。公開することにより今後同じ様に返金を申請する人の一助となります。今一度ご再考ください。
連絡先
省略
師尾 潤
メールアドレス
省略
2005年5月14日
敬具
師尾 潤
これはFAXで受信
私的録画補償金管理協会様
拝復
時下ますますご清栄の事喜び申し上げます。
返還通知を受け取りました。まずはお礼申し上げます。
さて、去る６月２２日付朝日新聞および、asahi.com、 nikkansports.com、 ITmediaにおいて、今回の請求に関する返還決定の記事が掲載されました。今回の記事の取材経緯は存じ上げませんが、こちらから新聞社の方に通知はしておりませんので、貴協会から広報なされたものだと推測いたします。記事に関して、当方への取材等はありませんでしたので、貴協会事務局からの一方的な「事務局は『払わなくてよいものを払わされているとの不満があったのではないか』と話している。」といった意見のみがが掲載されました。経緯が掲載されていないためネット上の意見には、的外れなものや、明らかな誤解、中傷と思えるものが見受けられます。
当方は、公開を三度に亘ってお願いはしていましたが、貴協会からは、今回のやり取りについて公開するつもりはないということでしたので、非常に残念ではありますが、公開は控えておりました。しかし、貴協会側が報道機関からの取材を受け、請求の事実を公開したこと、また、一方的な記事による誤解、中傷は解消のために、公開することといたします。
公開の内容ですが、経緯の事実関係を明らかにするために、当方から貴協会に送付したものはすべて、貴協会から受け取ったものについては、承諾がない場合には当方で作成した要約、承諾がある場合には、全文を公開することとします。
なお、当方への連絡ですが、メールもしくは郵送にてお願いいたします。
連絡先
省略
師尾 潤
メールアドレス
省略
2005年6月25日
敬具
師尾 潤